腰痛を克服せよ!腰椎椎間板ヘルニアの最新治療法

腰痛

ニュージーランドの南島ダニーデン在住の治療家、Yujiです。

(私のキャリアは鍼灸師から始まり、痛みから神経内科疾患、自律神経疾患、甲状腺疾患に対する治療。メディカルトレーナーとして運動選手のケア、外傷の治療、障害の治療と予防。眼鏡の作成、カスタムインソールの作成、栄養学を通した食事の指導、ハーブ、アロマ、サプリメント。多岐に渡るサポートで病院でこれ以上の治癒が難しいと言われる病気、症状を治してきた経験豊富な治療家です。現在はオンラインによる診療がメインで、日本国内だけでなく、海外在住の日本人を診ています。GPドクターの資格取得に向け、ニュージーランドに移住してきました。)

あなたは腰痛を経験したことがありますか?腰痛の多くは腰椎椎間板ヘルニアと診断されるものが多く、あなたも当てはまっているかもしれません。

この記事を最後まで読むことで、腰椎椎間板ヘルニアの概要、原因、症状、そして最新の治療法を知ることが出来ます。

腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板の組織が損傷し、内部のジェル状の核が椎間板の外部に突出する状態を指します。腰椎椎間板は、脊椎の骨と骨の間に存在し、クッションの役割を果たしています。椎間板は、外側の繊維輪と内部の核パルプから構成されています。

腰椎椎間板ヘルニアの主な原因

  • 加齢に伴う椎間板の変性や退行的変化
  • 長期間の不適切な姿勢や腰への負荷
  • 急激な負荷や重い物の持ち上げ
  • 外傷やけが

腰椎椎間板ヘルニアの症状

突出した椎間板が神経根や脊髄を圧迫することによって引き起こされます。一般的な症状は以下の通りです

  • 腰痛:ヘルニアの位置や大きさによって、腰部や臀部、下肢に放散する痛みが生じます。
  • 大腿部や下腿、足の痺れやしびれ:圧迫された神経によって、感覚の異常や運動の制限が生じます。
  • 腰椎の可動域の制限:痛みや神経の症状により、腰部の動きが制限されることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアの診断

症状の詳細な聴取、身体検査、画像検査(MRIやCTスキャン)などを通じて行われます。治療法には、以下のような方法があります。

  • 非手術的治療: 安静や温湿布、薬物療法(鎮痛剤、抗炎症薬)、物理療法(エクササイズ、牽引、電気療法)などが行われます。
  • 手術的治療: 症状が重度で非手術的治療が効果的でない場合、手術が検討されることがあります。手術の種類には、椎間板摘出術やヘルニアの部分的な除去を行う手術などがあります。

ここまでが一般的な椎間板ヘルニアの説明です。ご自身の腰痛は当てはまりますか?

さらに細かい、腰椎ヘルニアの自覚症状を見ていきましょう。個人によって異なる場合がありますが、一般的に以下のような症状が現れることがあります:

  1. 腰痛:腰椎ヘルニアの最も一般的な症状であり、腰部や臀部の痛みが生じます。痛みの程度や範囲は個人によって異なります。
  2. 坐骨神経痛(ラディキュロパシー):ヘルニエーションした椎間板が坐骨神経に圧迫を与えることで、腰から臀部、大腿部、下腿部、足先にかけての痛みやしびれ、痺れが生じることがあります。しばしば片側に現れます。
  3. 筋力低下:腰椎ヘルニアが神経根に圧迫をかけると、関連する筋肉の力が低下する場合があります。脚や足の筋力低下が起こることがあります。
  4. 脚の痺れ:坐骨神経の圧迫により、脚や足の一部や全体にしびれや痺れを感じることがあります。しばしば臀部から下肢にかけて放射状に現れます。
  5. 脚の痛みや鈍痛:ヘルニエーションが神経に圧迫を与えることで、脚や足に痛みや鈍痛が生じることがあります。歩行や特定の動作によって痛みが増すことがあります。

痛みや痺れは弱く出ることもあります。いくつかの要因が関係するので、椎間板ヘルニアの進行度が強い=痛みが強い、とも限らないのです。

手術は神経圧迫を軽減し、ヘルニエーションを取り除くことを目的としています。

具体的な手術方法

  • 椎間板髄核融解術:椎間板内の髄核をコンドリアーゼという薬剤で溶かし、ヘルニアを治癒する手術です。
  • 微創的ディスケクトミー:小さな切開を行い、特殊な手術器具を使用してヘルニエーション部分を取り除きます。周囲の正常な組織に対する影響を最小限に抑え、早期の回復を促します。
  • ミクロディスケクトミー:顕微鏡や手術用顕微鏡を使用してヘルニエーション部分を摘出します。微細な手術操作が可能であり、神経組織への影響を最小限に抑えます。
  • 椎間板人工置換術:ヘルニエーションした椎間板を除去し、人工的なディスクを挿入する手術です。椎間板の機能を再建し、腰椎の安定性を保ちながら痛みの軽減を図ります。

希望する手術を受けられない場合もあります。手術内容はヘルニアの進行度、手術環境、医師のスキルによって選択されます。

最新の手術を受けたい方は、手術名で検索してみてください

しかし、一方でこういった現実もあります。
病院では手術以外の選択肢はありません。と言われ、やむなく手術を選択したが、経過があまりよくない。ブロック注射を繰り返し打たれて、終わりが見えない。状況で当院に相談される方が多くいます。

手術した部位は弱くなります。傷口、手術痕が僅かだとしても、毛細血管は切られ、細胞のつながりが弱くなります。ある程度は回復しますが、それでも弱くなることは確実です。(一般的には知られていませんし、医学界ではそのようなことは無いと言われています)

  • 手術をしたくない方
  • 手術したけれど、経過が良くない方

ご相談下さい。運動、セルフケア、生活の改善により手術をせずに済みます。1回30分の運動レッスンで改善した方がいます。インソールの処方で改善した方もいます。生活の改善までしなければならない方もいます。

基本的には腰痛の期間が長いほど、治るのに期間がかかる傾向です。腰痛にお困りの方は早めの対処がお勧めです。ご相談下さい。

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